もっともアフリカらしくないアフリカ

アフリカと聞くとある程度共通のイメージが存在すると思うが、それとはちょっとかけ離れた国、それはインド洋に浮かぶマダガスカル共和国である。
ここはフランス領だったところだが、アフリカ、アラブ、東南アジア、ヨーロッパの要素をミックスし独自の文化を築いた、アフリカでも特異な地域だ。

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なかでももっとも目立つのは東南アジアの影響。
この島には紀元前後に東南味から大量の移民が集まったとされている。そのため言語はインドネシアやマレー系の言語がもとになったマラガシー(マダガスカル語)が話されるほか、稲作や葬儀などの伝統儀式にもその影響が残っている。

しかし、その後の長い歴史の中で文化は混在し始める。

たとえば宗教は植民地時代の名残のキリスト教とイスラム教やアジア・アフリカの伝統的宗教を進行する人が人口を二分。またマラガシーにしてもアラビア語や南アフリカのバンドゥー語の単語が加わっていく。
産業においてもコーヒーやトロピカルフルーツの栽培などアフリカ式農業も発達。こうして独自の文化ができあがったのである。

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